活動企画書
2025年5月2日 医学部医学科4年 佐野 涼葉
テーマ
UHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)を達成するために私たちは何ができるのか。実体験とともに学び、今後の活動につなげる。
活動目的と背景
UHC班の活動目的は、UHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)達成に向けて、今できることを調査し、実践することです。
佐野(班長)がフィリピンに行った時、こんな声を聞きました。「お金がなくて病院に行けない。」「そもそも近くに医者がいない。」「どういう時に病院に行くのか分からない。」この状況はフィリピンだけに当てはまるものではありません。WHOによると、世界には、約45億人が必要不可欠な保健医療サービスを十分に受けられていません。
今回扱うUHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)とは、すべての人々が、経済的な困難なしに、必要な時に、必要な場所で、ニーズに応じた質の高い保健医療サービスに十分にアクセスできることを意味します。UHCの達成は、世界各国が2030年までの持続可能な開発目標(SDGs)を採択した際に設定した目標の1つです(UHC2030)。WHOによると、UHCサービス普及指数(カバレージインデックス)は、2000年から 2021 年の間に 45から68に増加しました。しかし、2015年以前と比較すると、最近の普及指数の向上は鈍化しており、2015年から2021年にかけてはわずか3ポイントの上昇にとどまり、2019年以降は変化が見られません。このような数値を目の当たりにして、UHC達成に向けて行動を起こす必要性をますます感じるようになりました。
UHCを達成するためには、物理的アクセス、経済的アクセス、社会慣習的アクセスの3つのアクセスの改善に加え、提供されるサービスの質が高まることが重要だと考えられています。そこで、私はどのようなアプローチでUHC達成に貢献できるのかと考えるようになりました。
活動方法
・UHCの達成に困難を極めている国としてカンボジアを視察し、医療課題・ニーズの把握を行う。
・私たちがUHC達成に向けてできることを考え、現地で実践する。
・医療従事者として求められていることも伺い、将来の活動の指針にする。
活動予定
<前期総会前:活動の準備・計画>
・年間計画作成
・班員募集
・渡航先・協力先の決定
・現地の医療課題・ニーズの把握をオンラインインタビューにて行う
・現地での活動内容の検討
・現地での調査方法の検討
・その他渡航の準備
<夏休み期間:現地での活動>
・現地の医療課題・ニーズの把握
・医療施設の見学、体験
・貧困地区の見学
・歴史的建造物の見学
・現地の医療従事者へインタビュー
<後期総会前:活動のまとめ>
・報告書の作成
・現地の医療課題・ニーズのまとめ
・現地の見学や体験のまとめ
・UHC達成に向け、より良い活動の検討
・今後の活動の検討
抱負
1年を通じて1つのプロジェクトに取り組むことは初めての経験で、ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、精一杯努めてまいりますのでよろしくお願いいたします。
この班活動を通じて素敵な仲間に巡り合えることをとても楽しみにしています。